The Recommendation from 寅壱 #9 ヌマタユウト
インタビュワー（以下 Q）こんにちわ。そういえばそろそろ東京進出して1年くらい経つのかな？
ヌマタユウト（以下 ヌマタ）そうっすね、正式には6月21日ですかね。
Q 前はヌマタさんは福岡店の店長だったじゃないですか。どうです？東京は。
ヌマタ 個人的には、もう東京の方が好き。東京来てまず思ったのは、自分は大阪と福岡と兵庫と住んだことあるんすけど、東京は東京だなっていうか、もう唯一の首都。いろんな物事がすべてが他と違うかな。
Q やっぱそういうのは客層にも出てくるのかな？
ヌマタ 客「層」っていうより客「数」が違いますね。層はあんま変わんない気がするんですけど、母数が全然違うんで、SNSだったり、何か仕掛けた時の反応が大きくて。
Q 最初ね、このお店（東京店）来た時びっくりしちゃったの覚えてるよ。店がスケルトンていうか、雑居ビル感っていうのか。
ヌマタ はは、そうっすね笑。
Q 客層が変わらないって話だけど、学生が多いの?
ヌマタ 学生よりも普通の普通に仕事されてるサラリーマンだったりが多い気がしてるんすが、インスタグラムのイメージで来店いただいてるケースが多いっすね。そういうところも含めて、反応が大きいんで「東京かな」って思ってますね。
Q でもあれだよね。店舗は入りづらいよね（笑）
ヌマタ 入りづらいというか迷うっす（笑）ここって地下２階なんですがエレベーター入って、まず階段なんですよ。まず入り口ですぐに下に行く階段と上に行く階段があって、そこで一旦１トラップっすね。一旦上がってエレベーターに乗るという。ちなみに、階段で下に行ったらバーなんでそこから下に行けないっす（笑）
Q あと入り口の看板わかりにくいというか裏返しだよね。
ヌマタ あれは意図的にああしてるんですね。「裏を見せる」っていう意図があって、看板裏にしてます。なんで店に入るには、一旦階段上がってエレベーターで地下２階に行くのが正解っす。
Q 本題に入るんだけど、（寅壱との）コラボってわけじゃないんだけど、いま寅壱で作業ユニフォームだったりのベースを作るのに参画してもらってるじゃない？
ヌマタ はい。
Q 今まで2530とか、4441とか、いわゆる伝統生地で考えるのほうが多かったんだけど、今回は現行ワークの生地を流用して、鯉口だったりニッカだったに応用してるんだけど、どうでしょ？
ヌマタ 概ねめっちゃいいっすよね。この生地ってすごく伸縮性あるんですけど、これ何素材って言うんですかね？
Q これは機能素材って業界的には言われてるモロに作業着の生地。
ヌマタ 結構、サラっとしてて着心地いですよね。鯉口のほうは、形をちょっと変えてると思うんですけどど？
Q blackmeansの小松さんでデザインしてもらったものをそのまんま使っているから、旧来のものと比べるとだいぶ形は変えてるよね。
ヌマタ 仕事のしやすさっていう部分では軽さっていうのはいいですよね。で、普段着で着れるようなシルエットでなんで、この素材感も相まって、仕事だけじゃなくて普通にライフスタイルで着れそうやなっていうのが印象ですね。
Q ニッカズボンもチャレンジって意味で尾錠に代わってゴムにしてみたりとか、腰回りもゴム入れて、イージーパンツみたいな感じにしちゃってるかな。で、肝心のバーバーのユニフォームとしてはどうかな？
ヌマタ めっちゃいいですよ。床屋って刈毛（バリカンで剃った毛）が落ちるんですよ。細かな小さな刈毛だけが残るんだけど、それが通常の衣類の生地だと刺さってたりとか、洗濯しても取れなかったりとか。ひどい時はシューレースとかにも引っかかって端っこの方とか毛まみれになったりとか。そういうのは結構多分普段から、同業の悩みになっていると思うんですけど、それがこの素材だと引っかからなくてサラッと落ちるとこがいいっすね。
Q おお、ありがたいね。作業着としては夏素材なんで通気性が良かったりというのが売りなんだけど、そんなレスポンスがあるとは。
ヌマタ あと副産物なのか分かんないですけど、ブリーチとか、脱色剤とかを、よくカラーしてた時にちょっとでも付いたら、普通の衣類だと脱色しちゃうんですよ。そうなったらもう仕事でしか使えねえわ（普段着で使えないわ）みたいなことがあるんですけど、このサンプルはちょっと経ってから拭いても脱色されないんですよね。そういうところとかも含めて、使い勝手がめちゃくちゃいい。
Q 色的にはどう？今これはブラックだけど。
ヌマタ いやー色ですか。ブラックはめっちゃよかったですね。そうですね、黒以外ってなると、セットアップで着るって考えると黒が着やすい。あと白とかになるとちょっとハードだけどイイかもって思っています。
Q たしかに、服としちゃハードな部類かもね。
ヌマタ ハードに見えるかなって感じするんですけど、白もなんか良さそうだなって。あとグレーとか、シルバーっぽいグレーとか。白衣を上だけ着るっていうのもありかなって。多分清潔感だったりとか。上だけみんなネームが入ったりとか、ロゴが入ったりとかして、白衣を再定義して、寅壱さんのやつでっていうのは面白いって思ってます。
Q 寅壱のテーマとして何かの「実際の作業着」として使われたものを、あとでカジュアル展開やるみたいな。まずニッカとか鯉口とか現場で使ってほしいなって思ってて。
ヌマタ ユニフォームとしてみんな揃ってても、それは昔の床屋の文脈のままなんで、それはそれでなんか、逆に新しいというか。めっちゃ楽しみにしてます。
Q 今日はありがとうございました。一緒にイイもの作っていければと思うんで、引き続きよろしくです。
ヌマタ こちらこそ、よろしくです。
ヌマタユウト MERICAN BARBERSHOP® TYO CREATIVE DIRECTOR 国内最大Barber Battle「Traditional Barber Battle 2019」九州沖縄審査員(同大会2018準優勝)/技術講師/ニュース23・フットブレイン・ゲキサカ出演/パーマ比率No.1/EAZY PUNK考案/ ・instagram
MERICAN BARBERSHOP® TYO
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷３丁目６−２ 第2矢木ビル B2
TEL 03-6419-7252
・instagram
