Jacke(ヤッケ) by 寅壱
ヤッケというウェアをご存知だろうか?
作業着の業界では当然のように知られているこのウェアは、最近では作業着のアウトドア応用が一般的になったので、アウトドアユーザーの間でも認知があるウェアである。
ヤッケとはドイツ語で”Jacke”と書く、カテゴリーとしてはいわゆる防寒着だ。ただその多くが軽くて薄めのナイロン生地でできているので冬本番における防寒性能は期待できない上に、あくまでも撥水性能があるだけであり防水性能があるわけではない。
作業着としての用途としては、塗装などの作業時の上着や軽く上に羽織るものとしての用途、簡単な雨具がわりとしての利用が多いのが現状だ。
ちなみに、ヤッケはメーカーごとに解釈が違う。今回は寅壱のヤッケを紹介したい。
・首回り
大きめのマチ(ガゼット)がある。主にはだけることを防ぐこととゴミが入ってくることを防ぐのが主な理由とされている。
・袖口
二重袖仕様となっている。機能的には主に雨水の逆流を避けるために袖の中に袖口をつき打ったという解釈だろう。
・ポケット位置
通常のアノラックに比べるとやや上の位置にある。作業着全体に言えることなのだが、現場ではタックインした上で、作業道具を携えたベルトをすることが多いので収納位置などはそれらより上になることが多い。
サイズ展開寅壱のヤッケはフリーサイズのみの展開となっている。
現在、この商品は廃盤品となり、作業着店舗に現存するもののみだけである。ただ、このヤッケはアノラックの作業着的解釈として面白いアーカイブスプロダクトとなっているため、このシルエット・パターンで機能素材を活用したモデルなどの再販を期待したい。