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寅壱 | Toraichi Concept

The Recommendation from 寅壱 #4 “WOOD(Graffiti Artist)”

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グラフィティアート。それはストリートカルチャーの代表格でもあるヒップホップカルチャーの重要なエレメント「MC」「DJ」「BREAKIN」「GRAFFITI」(最近ではさらに「知識(Knowledge)」が追加されて5エレメントになったとも言われる)の重要な一角を占める。

今回はグラフィティアーティストとして頭角を出し、さまざまな方面で活躍をするアーティストWOOD氏をご紹介したい。

WOOD (4441 Doka Jumper & 9523-618 Cordula T

WOOD氏は大阪出身、BBOY(BREAKIN DANCER)をルーツに持つグラフィックアーティストだ。

近年では2018年NIKE Air Max Dayでのシグニチャースニーカー対決でTop 3に残るほか、RedBullの様々なイベントクリエイティブを制作するなど、主にストリートカルチャー界隈で頭角を表してきたアーティストでもある。WOOD氏の作品は、グラフィティ特有の「DRIP」的な技法や、「関節」の曲がり方にこだわった表現など、オリジナリティに富んでおり、コロナ渦で自宅待機を必要とされる中ではスニーカーグラフィックのリリースを続けている。
そんなWOOD氏にいくつか質問を投げてみた。

インタビュワー(以下Q):東京に上京してきたのはいつですか?
WOOD(以下W):2015年1月頃です。今6年目ですかね。

Q:よくレッドブルのクリエイティブを制作されているのことですが、主にどのようなことをやっていましたか?
W:イベント等のPRでライブペイントをしたりしています。後は、イベントクリエイティブをさせてもらっていて、トロフィーなどの制作物を作らせてもらうことが多いです。

WOOD Toraichi Redbull

Q:じゃあそれは一点モノになりますね。
W:そうですね、二度同じものはできないと思いますw

Q:ルーツについてお伺いしますが、自分のアートにBREAKIN(ブレイクダンス)というカルチャーはどのように生きていますか?
W:BREAKINにはバトルというお互いの踊りを比べ合う文化があるんですが、そういったシーンの中でアートに置いても人に負けたくないというマインドは芽生えたかもしれないですね。アートは人と比べるものではないという暗黙の了解みたいなものがありますけど自分は強く周りを意識しています。…と言っても僕は踊っていた当時からバトルが苦手だったんですけどね笑

Q:なるほど…。
W:でも大事じゃないですか。負けたくないって気持ち。当時から必死だったんで、気が付きゃ自分に負けてくないのもあるかもですね。

Q:ちょっと前ですが2018年のエアマックスデーで入選されたらしいですが、すこし状況を教えてください。
W:元々はイベントの中でライブペイントをしている時に、NIKEの方にイベント内で「エアマックスのデザインコンテストがあり参加しませんか?」とお声がけ頂いたのがきっかけです。

お題をいただいて3時間でデザインを完成させ作品の評価をいただくコンテストでした。その時のお題が「あなたが思う東京」だったので、僕は昔から漫画が好きで日本のコミックシーンへのリスペクトを込めて “NEO TOKYO COMIX” という作品を作りました。それが日本予選という位置付けのコンテストだったのですがありがたい事に日本代表に選んで頂き、世界のアーティストが集まる最終選考まで行く事ができました。

Recommendation from 寅壱 #4 “WOOD(Graffiti Artist)”
NEO TOKYO COMIX (Air Max 95)

最終選考はダメだったんですけどそういった経緯を知ってくれた人が色々と協力してくれてスニーカーを描く機会を作ってくれました。

Q:スニーカーに絵を付けるって作業は初めてだったのですか?
W:いや、何回かありました。貧乏性だったんで、ボロボロになったやつをリメイクって感じで。

Q:最近、インスタのポストでスニーカーの絵を描いた投稿をよく見ますが、どんな経緯でこうした絵を描いているのですか?
W:インスタのは、ヒマだったんで、知り合いっていうかちょっとお世話になってる人に「スニーカー描いたら?」って言われたのと、ネットフリックスでマイケルジョーダンの「LAST DANCE」をやっていたので、勉強のつもりで描きました。

したら結構はまっちゃってw

元々エアマックス95が好きだったのでたまにスニーカーを描いたりしてましたが、スニーカーファンの方の目もあるんで、エアジョーダンのどれをピックアップするか?とかは意識しましたね。

Q:いいですね、そういうの。これがきっかけで仕事の依頼とかも来たりるかもですね。
W:来たらいいですねw あ、でまだ詳しくは話せないんですが近いうち何かしら報告できると思います。

Q:スカルプチャについておしえてください。背骨をテーマにしていますがいつごろからですか?
W:2019年です。廃棄物を使用した作品を作ろうと思い、使用済みのスプレー缶を何かに使えないかと考えた事が始まりです。

Q:なぜ背骨なんですか?
W:背骨って骨と骨が何層もくっついて出来ているじゃないですか。それをスプレー缶を重ねる事で表現出来るんじゃないかなとおもったのと、曲がり具合は「戦闘態勢」って感じですかね。

Q:やっぱりバトルは苦手でもここら辺はBBOYなんですね。
W:はいw
後、昔からコミックが好きで、エヴァやジョジョみたいな身体のシルエットにアート性を強く感じていて大きな影響を受けたと思います。

Q:いままでのアート活動の中で1番の出来事は何ですか?
W:フィリピンのロハス島で絵を描いていた時、沢山の人が言葉は伝わらなくても僕にコミュニケーションを取ろうとしてくれました。そこで友達が沢山できましたしすごく楽しい滞在になったのを覚えています。アートの力って凄いなと改めて実感しましたねー。歌も踊りも、もちろん絵も。娯楽っていう大きい枠の中にアートがあると思ってて、だからみんなと共有した方が絶対楽しいはずだよなって人生観が変わった瞬間でした。

Q:今後チャレンジしてみたいアートはどんなものがありますか?
W:クリエイティブな物ならなんでも興味があります。結構なんでも興味持っちゃう性格で…でもいろいろ経験したおかげで今の活動には生きてる気はしますけど。あえて言うなら引き続き、廃棄物にアート性を持たせるという事に今注目しています。

世界のそういった問題も知っていくきっかけとなり自分の見識も増えたかと思っています。

9523-618 Cordula T & 4441-701 Bush Pants

WOOD instagram: https://www.instagram.com/wood_dw/?hl=ja