instagramにて歴史を交えて鳶装束を紹介
寅壱の歴史の中でも、鳶装束(ズボン)についての質問は多い。
そうした問いに答えるべく、寅壱の公式インスタグラムにて鳶装束の紹介を行っている。
掲載されているポストをここでも紹介をしてみたい。
まず鳶装束のズボンは乗馬スボンから始まり、七分ズボン、八分ズボンと推移し八分ズボンをベースに、超ロング、超超ロング、超超超ロングや細身超超ロングなどのバリエーションが生まれたとされている。
ルーツを辿るには定番生地の2530でのリリースをトレースするとわかりやすいのでここでも2530を軸とした紹介を試みたいと思う。
・乗馬スボン 2530−407
2530−407は、全てのルーツとなった「乗馬ズボン」のアップデート版でもある。
昨今では植木職人の着用が主な用途となっているが、のちに鳶装束として定着をした「七分ズボン」の原型ともなったモデルだ。
・寅壱七分 2530-401
当時、鳶職人のシルエットに、乗馬ズボンをベースとした変化が訪れた。七分ズボンと呼ばれるものが職人の間で流行り出し、仕立て屋などで鳶装束を製作する職人が増え、そのニーズに合わせるような形で「寅壱七分」が生まれた。
・寅壱八分 2530-402
寅壱七分のヒットののち、ファスナーバージョンとして登場したのが「寅壱八分」と言われている。ほとんどシルエットには変更はなく、カラーバリエーションも「濃紺色 (14番色)」一色の展開だ。「八分」という名が、今後の寅壱の主力商品へと続いていくことになる。
・超ロング八分 2530-410
ファスナーバージョンの「寅壱八分」のヒットの後、職人からのニーズでシルエットに変化を求められた。
その背景は詳しくはわからないが、より目立つシルエットを求められたのかいずれにせよ、この正式名称「寅壱八分超ロング」あたりから日本独自の鳶装束のシルエットが始ったと言える。
・超超ロング八分 2530−418
“ニッカポッカ”と一般的に呼ばれているパンツがこの「超超ロング八分」でなかろうか?
乗馬ズボン、七分ズボン、八分ズボンとシルエットが進化したのち、より目立つよう、丈をさらに長く長くと進化させていったのがこの「超超ロング八分」であり、寅壱が提唱する鳶装束で最もスタンダードとなったのがこのプロダクトだ。
通称「2超」。
・超超超ロング八分 2530-419
現行で最も股下が長いパンツの一つがこの「超超超ロング八分」だ。
超超ロングよりも20cmほど長いとされる股下に裾を上へ捲り上げ、引っ張るようにして作られたシルエットは、異形でありながら、硬派なイメージを決定的なものとした。
通称「3超」。
かつては3超を上回るプロダクトも存在した。
・細身超超ロング八分 2530−448
超超ロングからの派生「細身超超ロング八分」は裾にかけての膨らみを抑えたスタイリッシュな鳶装束だ。そのスリムなシルエットは鳶職人にはもちろんのこと、意外なところでファッションとして女性にも愛好家を増やしていった。裾の位置を自由に変えることにより、さまざまなシルエットを楽しめるといったことが一部のファッションモデルにも好評を得ていたという。
寅壱instagramより。